猫の採尿 やり方は? システムトイレで尿検査用の尿を採った記録


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猫の尿検査を頼んだものの、いちばんの難関は採尿でした。

病院に行く前の筆者は、「システムトイレなんだから、下のシーツを敷かずに採ればいい」くらいの認識。 実際は、そんな単純な話ではありませんでした。

この記事は、2匹分の尿を自宅で採ったときの記録です。 同じように自宅で採尿しようとしている方の参考になれば嬉しいです。

そもそも尿検査だけを選んだ経緯は、猫を初めて動物病院へをご覧ください。

結論:砂なしトイレ+前足の位置にだけ砂

先に、うちでうまくいったやり方を書きます。

  1. 洗ったばかりのトイレに、砂を入れない
  2. シーツを敷くトレーにラップを敷き、尿がそこに溜まるようにする
  3. 前足が乗る位置にだけ、砂を少し入れる
  4. 溜まった尿をスポイトで採り、すぐ冷蔵庫へ

肝になったのは3番です。 砂をまったく入れないと、いつもと違うトイレに戸惑って入ってくれませんでした。

採尿の方法は2つしかなかった

病院で聞いたところ、家で行う採尿方法は2つだけでした。

  • 砂なしのトイレでしてもらう … 洗ったばかりのトイレに砂を入れず、そこで排尿してもらう
  • 排尿中に受け止める … トレーなどを差し出して、その場で尿を受ける

砂を普通に敷いてしまうと、ゴミが混ざって正確に検査できないそうです。 後者はハードルがかなり高そうだったので、うちは前者にしました。

採尿キットは病院でもらえた

道具は自分で買いそろえる必要はありませんでした。 病院で採尿キットを渡され、中身はこの2つ。

  • スポイト … 溜まった尿を吸い上げる
  • フタつきの容器 … 先が細くなった円錐状の小さなもの。吸った尿を入れて、そのまま持ち込む

量は容器の7〜8割くらいまで入れてきてほしい、という説明でした。

タイミングは「朝イチ」が理想

できれば朝いちばんの尿が良いとのこと。 とはいえ、そこにこだわると相当きびしい。

聞いてみると、前日の18時以降の尿なら、すぐ冷蔵すれば大丈夫と言われました。 これでだいぶ気が楽になりました。

本当に難しいのは「猫の都合」だった

方法が決まっても、問題が2つ残ります。

  • 砂がない状態で、そもそも用を足してくれるのか
  • すぐ冷蔵できるように、人が起きている時間にしてくれるのか

猫のトイレは猫の都合です。 こちらの段取りどおりに動いてくれるわけではありません。

準備:18時以降にトイレを洗って、ラップを敷く

うちはトイレを洗うタイミングを決めているので、それを18時以降にずらしました。 洗ったトイレをそのまま使って、その日の夜から朝にかけて採尿する作戦です。

いつもシーツを敷くトレーには、トレーを汚さないようにラップを敷いて保護。 砂もシーツもない状態なので、尿はまっすぐトレーに落ちます。 ラップの上に溜まってくれれば、そこからスポイトで採れるという考えでした。

失敗:砂なしのトイレには入ってくれなかった

まずは砂を入れずに、数時間待ってみました。

結果はダメ。 2匹とも匂いを嗅いだだけで、入りもしませんでした。 いつもと違うトイレに、はっきり戸惑っている様子です。

工夫:前足が乗る位置にだけ砂を入れる

そこで思いついたのが、砂を「少しだけ」使う方法です。

うちの子たちは、用を足すときの向きがだいたい同じ。 なので、前足が乗る部分にだけ砂を少し入れ、尿が砂を通らないように配置しました。

足元に砂の感触があれば入ってくれるのでは、という読みです。 これが当たりました。

ヴィーはすぐ、ルチは深夜だった

ヴィーは、砂を足した直後にすんなり用を足してくれました。 採った時間をメモして、すぐ冷蔵庫へ。ここまでは順調でした。

問題はルチです。 見ている間はまったくしてくれず、人間が眠っている深夜に済ませていたようでした。

ここで役に立ったのがペットカメラ。 いつトイレに入ったかを巻き戻して確認したところ、気づいた時点から2時間ほど前でした。 そこまで時間が経っていなかったので、そのまま採尿しています。

念のため、排尿した時間と採尿した時間の両方をメモして、医師に伝えました。 時間が読めない子がいる場合、カメラがあるとかなり助かると思います。

うちで使っているのは、このペットカメラ。 猫のお迎え準備の記事で紹介したものと同じです。


うちはまだ導入していませんが、Catlog Board(キャットログボード)のような、トイレに設置して使うIoT機器があれば、時間の特定はもっと楽になると思います。 トイレを使った時刻が自動で記録される仕組みなので、カメラを巻き戻して探す手間は要らなくなりそうです。

同じシリーズの首輪型デバイスについては、Catlog(キャットログ)を使い始めた正直レビューをご覧ください。

これで採尿は完了。 検査結果は1時間ほどかかるとのことだったので、後日あらためて聞きに行きました。

結果:問題なし。ただし尿比重は少し高め

結果は、大きな問題なしでした。

ただ、少し心配していたとおり尿比重(USG)が1.040と、やや高め。 うちの子たちは飲む水の量が少なめなので、そこが気になって尿検査を選んだ経緯があります。

医師によると、1.040は健康な猫でも十分あり得る値とのこと。 飼い主として気になるなら、1.030くらいまで下げるのを目標にすればいいという説明でした。

尿比重とは?

その場で教えてもらった説明が分かりやすかったので、そのまま書いておきます。

  • 尿比重は、尿の濃さの指標
  • 水を1.000としたとき、尿には老廃物が溶けているぶん、水より濃くなる
  • この値が高いほど、溶けている成分が結晶になりやすい
  • 結晶ができやすいということは、結石のリスクが上がる

下げられるなら、それに越したことはない。 ただ今回の1.040なら、そこまで心配しなくてよいのでは、というのが医師の見解でした。

やってみて分かったこと

採尿を一度やってみて、思ったことを挙げておきます。

  • 「シーツを外すだけ」では済まなかった。 砂を敷いたままだとゴミが混ざるので、砂なしのトイレが必要だった
  • 砂なしだと、猫は入ってすらくれなかった。 匂いを嗅いで去るだけで、数時間まるごと無駄になった
  • 前足の位置にだけ砂を置く方法が合った。 尿が砂を通らないので、これで採尿できた
  • 朝イチにこだわらなくて良かった。 前日18時以降+すぐ冷蔵でOKと聞けたことで、狙える時間帯がぐっと広がった
  • ペットカメラが効いた。 深夜に済ませてしまう子でも、排尿からの経過時間が分かる

うちの子たちのトイレの向きが決まっていたからうまくいった面もあるので、これが誰にでも当てはまるとは言えません。 それでも、砂を全部抜くか敷くかの二択で考えず、一部だけ砂を残すという発想は試す価値があると思います。

まとめ

自宅での採尿は、思っていたよりずっと段取りが要る作業でした。

  • 方法は「砂なしトイレ」か「排尿中に受け止める」の2つ
  • 砂なしを嫌がるなら、前足の位置にだけ砂を入れてみる
  • 前日18時以降の尿なら、すぐ冷蔵すれば持ち込める
  • 排尿した時間と採った時間をメモして伝える

結果は問題なしでしたが、尿比重が少し高めだったのは事実です。 水分摂取量を増やす工夫はしていくつもりなので、それはまた別の記事に書こうと思います。